2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

多系統萎縮症(MSA)に対しラサギリンは無効 ―失敗から得られたもの―

Lancet Neurology誌に報告された二重盲検試験にて,MSAに対するラサギリン(rasagiline)の疾患修飾効果の可能性が検討されている.B型モノアミン酸化酵素(MAOB)阻害薬であるラサギリンが選ばれた理由には3つある.ひとつはMSAの動物モデル(α-synuclein t…

国際脳卒中学会2015@ナシュビル

テネシー州ナシュビルで開催された国際脳卒中学会2015(ISC2015)に参加した.今年のISC2015のプレナリーセッション(参加者が一同に集まって行われるシンポジウム)は大変盛り上がり,大きな拍手が沸き起こるものとなった. 2年前,ホノルルで開催されたISC…

筋強直性ジストロフィーと球脊髄性筋萎縮症はBrugada症候群による突然死を来しうる

Brugada症候群は,1992年にスペインのブルガダ兄弟が報告したもので,12誘導心電図のV1からV2(V3)誘導における特徴的なST上昇と,致死性の不整脈である心室細動を主徴とする症候群である.ST上昇には,上向きに凸のcoved(入江)型と下向きに凸のsaddle ba…